お骨葬(火葬式)

お骨葬(火葬式)
お棺を囲んで最後のお別れの時間を…お別れの後、火葬をいたします。

お骨葬を選択したK様の場合

K様姉妹は下町のアパートで長年2人暮らしをしてらっしゃいました。
戦争でそれぞれのご主人を亡くし皿洗いや家政婦、清掃のお仕事をされながら、お2人で力を合わせ一生懸命生きてこられたそうです。

妹さんが亡くなり、K様は寂しさと同時にどうやって妹を見送ってあげたらいいのか途方に暮れました。
お互い他に身よりはなく、貯金もあまりありませんでした。
生前から、どちらかにもし何かがあったら永代供養墓に入り残された方の負担にならないよう、火葬だけにしようと決めてはいましたが、ただ火葬にするだけではかわいそうに思い友人の紹介で今回のお世話をする事になった一願へ気持ちを話してみました。

相談を受けた一願は妹さんの思い出、人となりをお聞かせいただきながらK様と一緒に妹さんと共に棺に納める品をひとつひとつ決めていきました。
当日、お気に入りだった浴衣をまとった妹さんのご遺体の周りには色とりどりの花、K様から妹さんへの感謝をこめて書いた最後の手紙。
お別れの時間、大好きだったスズランの花束を妹さんの胸元に置いてK様はいつまでも妹さんの手をにぎりながら優しく話しかけていらっしゃいました。

後日、妹さんのお骨は永代供養墓に納められました。
K様は、ひと月とおかずお参りに通っていらっしゃるそうです。

想いがあれば大切な方への感謝の気持ちを十分表せるのだとK様から教えていただきました。