加減乗除   未来の約束

加減乗1

 

人は、努力と能力さえあれば、それに応じた地位を

獲得できるという「能力主義」は、民主主義の成果として

確かに日本では行きわたりました。

いくら能力があろうが、生まれた身分によって支配階級に

参入できない封建時代とくらべれば

相対的には確かに平等は実現したでしよう

しかし、社会に出れば、

人は自分の実績を他人によって評価される。

そのために、絶えず他人の視線を意識しなければならない

評価は、人間がする以上、完全なものにはなりえないため

多くの人は、自分の人生は ここまで努力しているにもかかわらず

偶有性に支配されているという不満を感じながら生きている

民主主義社会では、個人の人生は他人の欲望・嫉妬によって決定される

それは 平等に見えて、実は「諦めることを許されない」

不平等な社会でもあります

加減乗2

 

この世界には公平さや絶対的秩序はなく

恣意的な他者の評価や多様で、相対的な価値しかない。

この世は偶有性に満ちている。

今までの自分も、これからの自分も

能力や努力といった自分の内部にあるものによって「約束」など

されていないと

早く気づく人ほど、占いに頼る それが女性であり

男性であれば「他者依存的」職業の人である(芸能人・政治家)

そして男女を問わず「親」であります

親は、自分の能力や努力や意思でコントロールできない。

自分より寿命の長い存在を産むため、世界の不確定性を

より強く実感するからです。

 

占い

すなわち、占いに頼る人々とは、被暗示性の強い非科学的精神の持ち主と

いうよりも、むしろ合理性のない社会に、獣道を探すように合理性を探求

しようとしている人々なのです。だからこそ 占いは、

ありとあらゆる方法で科学的合理性を身にまとおうと、科学的根拠を謳う。

が、「血液型による今日の運勢」などに、いくら探しても合理性はない

多くの人は、それが科学ではないことを知っているというより

科学の外部にあるからこそ、その存在を許してやっているのですね

車のハンドルのように「遊び」のない社会は息が詰まるが

「遊び」と「宗教」の境目が見失われることも恐ろしい。

 

占い2

 

 

 

 

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